生産活動

管内のピーマンは、平成19園芸年度末において、県内出荷量の1/3を占める県内一の産地である。

ピーマン部会の生産活動の状況

栽培面積と雇用労働力

 生産上の特徴として、ピーマンの1戸当たりの栽培面積が高知県平均と較べ185%と非常に規模が大きいことが挙げられる。
 面積の規模拡大は労力を必要とするが、当管内では家族労働力に加え漁師の主婦の雇用を増やすことで対応した。

10aあたりの出荷量

 ピーマンの10aあたりの出荷量についても、県平均と比較して126%と非常に高い収量性を確保している。
 当部会では、出荷量を維持している栽培手法として、作業性を向上させるために、畝幅180cm、2条千鳥植え、2本立てを採用している。
 県内の主流である畝幅180cm、1条植え、4本立に比べて摘芯や摘葉の作業性が非常に良好なこと、着果負担が少ないこと、収量が高いことが長所である。
 短所は、労働力がかかることだが、常時雇用者によって補うことが可能であった。

コスト低減、省力化

 部会員全員が経営感覚に優れており、コスト低減、省力化の意識が高い。
 近年の暖房用重油の高騰による農業所得の減少に対応するため、3重被覆を導入し、重油コストの20〜30%削減につながっている。
 また、収穫物を運搬する労力の軽減を目的として、収穫物運搬用レールをハウス内の通路に敷いている。

環境保全型農業への取り組み

(1)取り組みの背景
 近年、無登録農薬や相次ぐ輸入食品の残留農薬問題で消費者の食品に対する「安全・安心」のニーズが高まっており、生鮮野菜に対しても、できるだけ化学農薬、化学肥料に頼らない野菜栽培が望まれている。これを踏まえ、ピーマン部会では天敵昆虫を利用した害虫防除技術の確立に取り組んできた。
(2)天敵導入の経緯
 薬剤の防除効果が低く、果菜類等広範囲で被害を及ぼす害虫への対応のため、平成14園芸年度に2戸の生産者が天敵昆虫を試験導入した。
 それまでは、天敵よりも紫外線カットフィルムによる対策を有効と考える農家が多かったが、紫外線カットフィルムでは灰色カビ病の罹患率が多かったことから、平成17園芸年度には天敵導入が全戸に広がった。
(3)さらなる防除技術の確立  平成17園芸年度、薬剤に対する抵抗性の発達した害虫が管内に侵入し、被害が深刻化した。それに伴い、部会では様々な対策を行った結果、前述の害虫に対して有望な土着天敵の導入が最も効果的であるという結論に達した。土着天敵の取り組みによって、天敵を利用した防除技術の幅が広がり、より安定的・効果的な防除効果が得られるようになった。
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